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デジタルエッジ、東京都心に戦略的拠点となるデータセンターを開設し、 日本での事業基盤を強化

Published March 15, 2023

ヒューリック社と共同で、相互接続性に特化したデータセンターを構築

日本及びアジアでデータセンター・プラットフォームを提供するDigital Edge (Singapore) Holdings Pte.Ltd.(本社:シンガポール、以下「デジタルエッジ」)は、国内の大手不動産会社であるヒューリック株式会社(本社:東京都中央区、以下「ヒューリック」)と共同で、東京都心にキャリアニュートラルなデータセンター施設を開発・運営することを発表しました。「TYO7」と名付けられる新データセンターは、デジタルエッジの日本法人であるデジタルエッジ・ジャパン合同会社(東京都千代田区)が管理・運用し、デジタルエッジがアジア太平洋地域でのプラットフォーム確立を進める中、世界有数のデータセンター市場である東京で、相互接続性を重視したコロケーション能力を提供します。

日本は、デジタル・トランスフォーメーションとデータ駆動型ビジネスを推し進めている国として知られており、コロナ禍を受けて、その変化のスピードがさらに加速しています。日本のIoT(モノのインターネット)市場の2021年~2027年の年平均成長率は、23.0%と予想されています(※1)。また、日本のエッジAIアプリケーションの2021年~2030年の年平均成長率は、20.03%と見込まれています(※2)。東京のデータセンターコロケーション市場は2021年時点で22億米ドル(※3)と評価されていますが、需要が拡大しているにも関わらず、ネットワークが密集する東京都心ではデータセンター開発用の土地が限られているため、都心部のリテール・コロケーションスペースは、ネットワーク、クラウドやエンタープライズ顧客から高い人気を集めています。

デジタルエッジの首都圏における7棟目のデータセンターとなるTYO7は、この需要に対応し、デジタルエッジの東京におけるエコシステムをさらに強化するために、相互接続性に焦点を当てたプロジェクトです。新データセンターは、日本のネットワーク中心地である大手町からわずか1km、かつ、東京で最もネットワーク密度の高いデータセンターの1つである当社の「TYO2」(旧称「ComSpace I」)サイトからも300m未満の場所に位置します。デジタルエッジの超高速接続ソリューションである「Cross LinkTM」とサードパーティー・キャリアの接続ソリューションにより、数多くのネットワーク、クラウドやエンタープライズ顧客に活用いただいている、当社のバーチャル東京キャンパスや、首都圏の主要データセンターにアクセスするための様々なオプションが提供される予定です。

日本橋小舟町に位置する新施設は、光ファイバーネットワークが豊富なエリアにあり、金融街にも近接しているため、国内外の通信事業者や、首都圏でネットワークやITインフラの拡張を検討している大手企業のお客様にとって、理想的な立地となっています。また、TYO2の既存のお客様も、自然な流れで拡張を図ることができます。TYO7はデジタルエッジのブランド名で運営され、2025年初めにサービス提供を開始する予定です。

デジタルエッジの最高経営責任者であるサミュエル・リーは、次のように述べています。「この戦略的プロジェクトは当社にとって、地域プラットフォームを構築し、アジア全域で活発なデジタル・エコシステムを確立するための重要なステップです。東京を拠点とする著名な不動産会社であるヒューリックと提携し、同社の国内市場に関する知識と当社のデータセンターのノウハウを活用して、東京の中心部で必要とされるデジタルインフラの機能を提供できることを嬉しく思っています」

ヒューリックの中嶋 忠・取締役専務執行役員は、次のようにコメントしています。「将来を見据えて、この度当社にとって初めてとなるデータセンター開発および運営のプロジェクトを開始できることを、嬉しく思います。急成長する東京のデータセンター業界で当社が足場を築き、お客様のニーズに応えるサービスを提供し続けるために、経験豊富な経営陣とアジアでの実績を有するデジタルエッジは、当社にとって理想的なパートナーです。同社と共に設立・出資する新会社「DEH1株式会社」を通じてデータセンター設備構築・運営を行うことで、当社の都心型データセンター開発の第一号案件を成功に導きたいと考えています」

デジタルエッジのプレジデント・最高収益責任者である古田 敬は、次のように述べています。「当社にとって日本で9棟目のデータセンターとなるTYO7は、東京都心のお客様が必要とする高品質のコロケーションと相互接続性のオプションを提供し、当社の既存プラットフォームの中核となる拠点です。小規模ながら戦略的な立地に設けられるこの施設は、エンタープライズ、ハイパースケール、高電力密度アプリケーションに対応する当社の他施設を多くのネットワークに繋ぐハブとしての役割を拡充し、日本の重要なデジタルインフラの発展にさらに貢献すると考えています」

 

<デジタルエッジ(Digital Edge)について>

シンガポールに本社を置くデジタルエッジは、アジアのデジタルインフラストラクチャーを変革することを目的に創業した、先見性と高信頼性を持つデータセンター・プラットフォーム企業です。接続オプションを豊富に備え、エネルギー効率に優れた最先端のデータセンターを構築・運用することにより、新しいコロケーションと相互接続のオプションをアジア市場にもたらし、この地域でのインフラストラクチャーの導入を容易に、効率的に、そして経済的にすることを目指しています。

デジタルエッジは、業界での数十年にわたる経験を有し、アジア太平洋地域のデータセンター、クラウドおよび通信業界での価値創造の実績を持つ経験豊富な上級管理者チームによって設立されました。大手オルタナティブ投資会社Stonepeakによる支援の下、10億米ドルを超える投資とコミットメントを行い、市場をリードする汎アジアのデータセンター・プラットフォームとしての地位を確立しています。アジア全域でデータセンターとファイバーサービスを提供しており、中国、インド、インドネシア、日本、韓国、フィリピンに拠点を構えています。

www.digitaledgedc.com

<ヒューリックについて>

ヒューリックは、「駅と未来に近いビル」をコーポレートスローガンに掲げ、東京23区を中心とした好立地のオフィス・商業ビルなどを展開する「不動産賃貸事業」を中核事業としています。2008年の東証一部(現プライム市場)上場以来、「変革」と「スピード」をモットーに事業を拡大させ、毎期最高益を更新し続けています。

近年では、高齢者施設、データセンター、物流施設、ホテル旅館などの開発をはじめ、こども教育領域への進出、フレキシブルオフィスの展開など新規分野の取り組みを積極的に行っています。ヒューリックは、データセンターを「次世代アセット」と位置づけ、東京都心部の大きな需要に応える「都心型データセンター」の開発を今後加速させる計画です。

 

【報道関係者のお問い合わせ先】

Digital Edge

デジタルエッジ 広報代行  アシュトン・コンサルティング

TEL: 03-5425-7220  Email: DigitalEdgePR-JP@ashton.jp

 

*「TYO7」外観パース (設計:株式会社日建設計)
※外観イメージ等は計画中のものであり、今後の設計等により変更が生じる可能性があります。

(※1)Japan IoT Market, Blue Weave Consulting (October 2021)

(※2)Japan Edge AI Market by Offering: Opportunity Analysis and Industry Forecast 2021-2030, Allied Market Research (January 2022)

(※3)Japan (Tokyo & Osaka) DCI Report: Data Centre Colocation, Hyperscale Cloud & Interconnection, Structure Research (December 2021)