Select a Language
Close

Digital Edge、フィリピンのデータセンター市場に新たなエネルギー効率基準を導入

Published June 14, 2022

コロケーション事業者として初めて、Nortekの革新的なState Point Liquid Cooling®テクノロジーをアジアで導入

(シンガポール – 2022年5月17日)Digital Edge (Singapore) Holdings Pte. Ltd.(以下「Digital Edge」)は、マニラに建設中の新しいデータセンターに、Nortekの特許取得済みの液冷技術「StatePoint®」を導入すると発表しました。これにより同社は、アジアで初めてこの革新的テクノロジーを導入する商用コロケーション事業者となります。この業界をリードする持続可能な冷却ソリューションの採用により、Digital Edgeはフィリピンで最もエネルギー効率と水効率に優れたデータセンターを構築するという目標を達成することができます。

マニラにあるDigital Edgeの新しいデータセンター(NARRA1)は、テクノロジーと不動産を中心に事業を行う地域のファミリーオフィスであるThreadborne Groupとのジョイントベンチャーとして設立されました。フィリピンにおいて最大容量のキャリアニュートラル施設となる同センターは既に建設中で、2,200台のキャビネットと10MWのIT電力を提供する予定です。アジアのデータセンター市場に革新的なテクノロジーをもたらし、地域全体のデジタルインフラストラクチャーの新しい基準を設定するというDigital Edgeの取り組みの一環として、この新施設は、エネルギー効率に妥協することなく、市場をリードするコロケーションサービスを提供するように設計されています。

NARRA1の革新的なエンジニアリング設計に加え、NortekのStatePoint®テクノロジーを使用することで、施設は最適な動作温度における年間予想電力使用効率(PUE)1.193、水使用効率(WUE)1.355を達成することが可能です。これらの市場をリードする基準により、特にフィリピンのような高温多湿気候において、NARRA1は高電力密度のハイパースケールやリテール型コロケーションの展開に適した、エネルギーと水の効率に優れた施設となります。

NortekのStatePoint®テクノロジーは、Nortekが開発し特許を取得した技術革新であり、コロケーションデータセンター環境の冷却に関するパラダイムを刷新するものです。画期的な膜交換技術は、微孔性膜を介した蒸発冷却を可能にし、既存の技術に比べて年間の消費電力と水消費量を大幅に削減します。

Digital Edgeの最高開発責任者であり、Facebookのバイスプレジデントとしてシンガポールのデータセンターにおける史上初のStatePoint®テクノロジーの導入に携わった経験があるジェイ・パークは次のように述べています。「Digital Edgeチームに加わったのは、責任あるデジタルエコシステム構築の推進者になるという共通のビジョンを持っていたからです。このエネルギー効率の高い技術をキャリアの初期に推進してきた私にとって、コロケーション環境へのアジア初の導入を統括するのはまさにうってつけの役割であり、この導入によって業界の将来に新たな基準が設定されることを期待しています。Nortekとのパートナーシップは、環境、社会、ガバナンス(ESG)の原則に対する当社の継続的な取り組みを示すものであり、この取り組みにおいて、当社は事業の二酸化炭素排出量を削減するための革新的な方法を模索しています。」

Digital Edgeのフィリピンのカントリーマネージャーであるヴィック・バリオスは、次のように付け加えています。「当社の目標は、最先端のデジタルインフラストラクチャソリューションを、これまで十分なサービスが提供されていなかった市場に投下することで、アジアのデジタルデバイドの溝を埋めることです。Nortekの革新的なテクノロジーを当社がマニラの新しい施設に導入することで、フィリピンが世界クラスのデジタルインフラストラクチャーの新時代を迎えられることを期待しています。」

Nortek DCCのジョン・ピーコック社長は次のように述べています。「Digital Edgeと提携し、高効率で持続可能なデジタルエコシステムを構築するというビジョンを共有できることを嬉しく思います。独自の最先端技術であるStatePoint®テクノロジーは、高い省エネ・節水目標の達成をサポートします。マニラでのパートナーシップにより、アジアにおける当社データセンターの設置面積と地域のサポート体制がさらに拡大されます。」

Digital Edgeについて
シンガポールに本社を置くDigital Edgeは、アジアのデジタルインフラストラクチャーを変革することを目的に創業された、先見性が高く信頼できるデータセンタープラットフォーム企業です。Digital Edgeは、接続オプションを豊富に備え、エネルギー効率に優れた最先端のデータセンターを構築・運用することにより、新しいコロケーションと相互接続のオプションをアジア市場にもたらし、この地域でのインフラストラクチャーの導入を容易に、効率的に、そして経済的にすることを目指しています。
Digital Edgeは、業界での数十年にわたる経験を有し、アジア太平洋地域のデータセンター、クラウドおよび通信業界での価値創造の実績を持つ経験豊富な上級管理者チームによって設立されました。大手オルタナティブ投資会社であるStonepeakによる支援の下、Digital Edgeは10億米ドルを超える資本を配置・投入しており、市場をリードする汎アジアのデータセンタープラットフォームとしての地位を確立しています。Digital Edgeは、アジア全域でデータセンターならびにファイバーサービスを提供し、インドネシア、日本、韓国、フィリピンに拠点を置いています。

Threadborne Groupについて
Threadborne Groupは、不動産とテクノロジー、そしてその共通分野を専門とするファミリーオフィスです。プリンシパルたちは数十年分の経験を持ち、マカティおよびボニファシオ・グローバルシティ中心業務地区の設立や、フィリピンにおけるインターネットポータルの第一波において重要な役割を果たしました。

Nortek Data Center Cooling™について
Nortek Data Center Coolingは、徹底的に試験を行い実証されたデータセンター冷却システムを構築して、小規模および大規模データセンターの両方において、ダウンタイムを排除し、その可能性を最大化し、環境および物理的フットプリントを最小化します。同社は100万平方フィート(約9万m2)以上の製造スペースを活用して、業界標準に挑戦する次世代製品を開発しています。Nortek Data Center CoolingのStatePoint®、ServerCool™、およびFANWALL®テクノロジーは、企業の事業運営と成長を可能にする、持続可能で効率的な成果を実現します。Nortek Data Center Coolingの詳細については、nortekdatacenter.comを参照してください。

StatePoint®およびFANWALL®は、Nortek Air Solutions, LLCの登録商標です。
ServerCool™およびNortek Data Center Cooling™は、Nortek Air Solutions, LLCの商標です。

メディア問い合わせ先
Digital Edge
Liane Cresswell, Director Corporate Communications
Liane.Cresswell@digitaledgedc.com
+852 5503 2522