2025年9月24日(東京/シンガポール)
アジアにおける主要なデータセンター・プラットフォームであるDigital Edge (Singapore) Holdings Pte.Ltd.(本社:シンガポール、以下「デジタルエッジ」)と、国内の大手不動産会社であるヒューリック株式会社(本社:東京都中央区、以下「ヒューリック」)は、東京都心において最新鋭のキャリアニュートラル・データセンター「TYO7」を共同で正式に開設したことを本日発表しました。TYO7は、ネットワークの中枢である大手町からわずか1km、またデジタルエッジが運営する既存データセンター「TYO2」から300m未満という戦略的な立地である日本橋に位置しています。
TYO7は、デジタルエッジにとって首都圏で7棟目、日本国内では9棟目となるデータセンターであり、アジア有数のデジタル市場である日本における同社の継続的な事業拡大を象徴するものです。本プロジェクトは、ヒューリックが都心型次世代インフラの構築において担う役割の拡大を示すものであり、同社の都心部での高付加価値な不動産開発における知見と、デジタルエッジの持続可能かつ接続性の高いデジタルインフラ構築の実績を融合させた取り組みとなっています。
日本におけるクラウドやAIアプリケーションの急速な普及を背景に、デジタルサービスの需要が急増する中、TYO7はエンタープライズ、通信事業者、クラウドプロバイダーのニーズに応えるべく、目的別に設計されたデータセンターです。本施設は、高電力密度のコロケーション、複数の通信事業者やインターネットエクスチェンジへのアクセス、そして不動産制約の厳しい東京都心部において低遅延の接続環境に対応しています。その市場性を示すように、既に複数の主要顧客との事前契約を締結しています。
デジタルエッジの最高経営責任者(CEO)であるジョン・フリーマンは次のように述べています。
「東京は、アジアの中でも最も活発なデジタル市場の一つであり、近接性と接続性がこれまで以上に高まっています。TYO7は、高いネットワーク密度、持続可能性、そして高性能を兼ね備えた施設であり、クラウド、AI、デジタルトランスフォーメーションを支えるために不可欠な低遅延アクセスをお客様に提供します。また、東京の中心業務地区という戦略的な立地に位置している点も大きな特徴です。」
ヒューリック 代表取締役社長の前田 隆也は、次のように述べています。
「ヒューリックは東京都心部を中心に、時代のニーズに即した不動産開発に取り組んでいます。今回、デジタルエッジとの協業により、当社都心型データセンター開発の第1号物件として、日本国内で高まるデジタルインフラ需要に対応すると同時に、環境に配慮した新たなモデルケースとなる施設を実現できたことを大変嬉しく思います。本物件を皮切りに、今後も当社は都心型データセンター開発事業への取り組みを加速させてまいります。」
TYO7は現在、環境性能における国際的な認証制度「LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)」のシルバー認証取得に向けて手続きを進めております。本プロジェクトは、グリーンビルディング基準の追求から、エネルギー効率を重視した設計に至るまで、環境負荷の低減とお客さまのデジタルトランスフォーメーションを同時に実現する、先進的かつ持続可能な取り組みを示しています。本施設は、デジタルエッジとヒューリックが共有する「お客さま、パートナー、そして東京の地域社会全体に対して、長期的な価値を創出するインフラの構築」という共通の目標を具現化するものです。
<デジタルエッジ(Digital Edge)について>
シンガポールに本社を置くデジタルエッジは、アジアのデジタルインフラストラクチャーを変革することを目的に創業した、先見性と高信頼性を持つデータセンター・プラットフォーム企業です。接続オプションを豊富に備え、エネルギー効率に優れた最先端のデータセンターを構築・運用することにより、新しいコロケーションと相互接続のオプションをアジア市場にもたらし、この地域でのインフラストラクチャーの導入を容易に、効率的に、そして経済的にすることを目指しています。
大手オルタナティブ投資会社Stonepeakによる支援の下、デジタルエッジは市場をリードする汎アジアのデータセンター・プラットフォームとしての地位を確立しています。現在はアジア太平洋地域9か国において、データセンターおよびファイバーサービスを展開しており、現在確保済みのIT電力容量は1.1ギガワットを超えています。詳細は www.digitaledgedc.com をご覧ください。
<ヒューリックについて>
ヒューリックは、「駅と未来に近いビル」をコーポレートスローガンに掲げ、東京23区を中心とした好立地のオフィス・商業施設などを展開する「不動産事業」を中核事業としています。2008年の東証一部(現プライム市場)上場以来、「変革」と「スピード」をモットーに事業を拡大させ、毎期最高益を更新し続けています。
近年では、データセンター、研究施設、ホテル旅館などの開発をはじめ、こども教育領域への進出、環境ビジネスの展開など新規分野への取り組みを積極的に行っています。ヒューリックは、データセンターを「次世代アセット」と位置づけ、東京都心部の大きな需要に応える「都心型データセンター」の開発を加速させています。
メディア問い合わせ先
Digital Edge
Dina Yang
dina.yang@digitaledgedc.com
+82 10 9874 2655
ヒューリック株式会社
広報・IR部
03-5623-8102